事業サービス開発
ブランド構築のお手伝いをしました。「糸からはじめる、ものづくり」
ファブリックブランド YARN HOME(ヤーンホーム)
ベッドリネンやフキンなど、
暮らしを豊かにする布製品を企画・開発・販売するYARN HOME(ヤーンホーム)。
私も、YARN HOMEのベッドリネンを使用しているのですが、
洗えば洗うほど柔らかくなり、肌触りがとてもよく、
毎日ぐっすり、気持ちのよい朝を迎えています。
そんなYARN HOMEの経営者である荒川さんは、
2016年のブランド立ち上げ初期に、
ブランドロゴとブランドの考え方を持って、
ハッテンボールに相談に来られました。
ブランド骨子はほとんど出来上がっていましたが、
カスタマーにリーチするためには
「言葉の表現」、「ビジュアルの見せ方」を
ブラッシュアップする必要がありました。
そこで、アートディレクターの小園と私はまず、
ブランドコンセプトを言語化することにしました。
ブランド名のYARN(糸という意味)に込められているように、
糸を使った製品づくりにこだわっていること、
そのすべてに日本の熟練職人の技が注がれていることを踏まえて。
経営者とダイレクトに、何度も何度も語り合いながら、
YARN HOMEというブランドを言葉に落とし込んでいきました。
策定したブランドコンセプトはこちらです。
ブランドコンセプトが出来たら、「ブランドの空気づくり」を行いました。
ブランドリリースリーフレット、ブランド紹介パンフレット、
オフィシャルサイトなど、一つひとつ丁寧に作り込んでいくことで、
YARN HOMEらしさを表現していきました。
ブランドリリースリーフレット
ブランド紹介パンフレット
オフィシャルサイト
私たちのような第三者とディスカッションすることで、
ブランドの考え方は成熟していくんですよね。
それは、消費者の目線に立って、
消費者が本当に知りたいと思う「価値ある情報」を
言語化できるからだと思います。
第三者とのディスカッションは、ブランド初期に欠かせません。
カスタマーがほしいのは、製品そのものではなく、「作り手の言葉」かもしれない。
YARN HOMEのプロダクトはすべて、
ながい歳月をかけ受け継がれた日本の匠の技で作られています。
そんな熟練の職人たちと膝を突き合わせて
製品開発に取り組む荒川さん。
「作り手のみなさんの心意気、情熱、信念、そして優れた技術を、
製品を手に取るお客さまにも知っていただきたい!」
そんなお話をいただいて、「作り手のインタビューコピー」を
オフィシャルサイトに掲載することになりました。
質の高いものに触れたとき、
「どんな人が作っているのだろう?」
「素材は、どんな風に生産されているのだろう?」
と、作り手や素材について気になることって、ありますよね。
私も、YARN HOMEの製品に触れたときから、
作り手のことが、とても気になっていました。
一消費者としての好奇心を大切にしながら、
製品の表面からは見えない、ずっとずっと奥深くにある
「ものづくりに纏わる物語」をカスタマーにお届けしよう。
そんな気持ちを込めて、「OUR STORY」というコンテンツ名をつけました。
作り手の皆さんの取材には、私も同行させてもらいました。
匠の技術に、目からウロコが落ちっぱなし、
注がれる情熱とものづくりの哲学に、感動しっぱなしでした。
そんな取材を経て、書いたコピーがこちらです。
01
02
03
大量生産より、少量の本物を。江戸の“ものづくりDNA”を受け継ぐ。
04
05
いかがですか?
作り手一人ひとりの顔が見えるだけで、
ものづくりのこだわりや熱意に触れるだけで、
ものに対する愛着と信頼度が、ぐっと高まったのではないでしょうか。
たとえば、iPhoneだってそうです。
じつは製品そのもののファンになっているのではなく、
その奥にある作り手、スティーブ・ジョブズをはじめとする人間、
ドリームワーカーたちのパーソナルな魅力が、
iPhoneという製品をさらにコーティングし、きわだたせているのです。
もしかすると、カスタマーは、製品そのものではなく、
「作り手の言葉」を求めているのかもしれませんね。
製品そのもののファンを増やすことは大切ですが、
作り手のファンを増やすこともまた、
ブランドのファンづくりに欠かせないのです。
御社も、製品の作り手やサービスの担い手の考えや情熱を
インタビューコピーに落としこみ、世の中に発信することで
ブランドを育成し、ファンを増やしませんか?
■アートディレクター・・・小園勝之
■コピーライター・・・外山夏央
*あとがき*
YARN HOMEのファブリックは、
オンラインショップでお買い求めいただけます。
ベッドリネンにバスタオル、キッチン用のフキンが、
暮らしに豊かな気持ちをもたらしてくれると思います。