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僕がハッテンボールに入社した理由 〜中途入社・小園の場合〜

「いまどきWebサイトも持たない、謎の会社」。
それがハッテンボールの第一印象でした。
*弊社コピーライター・小池と全く同印象だったのは本当に奇遇(笑)。

2015年・初秋。僕が人材紹介会社から掲示された、ハッテンボールの会社概要と会社案内のPDF。決して充分とはいえない量の会社情報。その隙間を埋めるべく、想像力を膨らます必要がありました。しかし、それらを見て他と違う「何か」を感じたのもまた事実でした。

「何か」とは何か。
・自社の業務や特徴を、所謂カテゴライズをせず、安易にまとめようとしていない点
・簡単な挨拶文から読み取れる、「(入ってくる)人」をしっかりと見ようとしている点
少ない会社情報を凝視して、どうにか汲み取ったこの印象。これらに好感を持ったのでした。

謎の会社の中の人

で、初対面。社長の伊藤と内田が面接してくれました。こちらの緊張とは裏腹に、ざっくばらんな面接。僕の緊張、肩すかし。

そして伊藤「次回、雑談しましょう」。僕「(心の声)え?今日も雑談だったけど、また雑談?」と思いつつ、後日結局3時間くらい、本当に雑談(時々仕事や会社の話も)をしました。
雑談の内容は「先日みんなで歌舞伎行ったんだ。良かったなぁ〜」とか、「内田が大阪行ってたんだよ、あ、これお土産。食べて」とか、「あ、今日みんなで神宮に野球観に行くんだよ」とかとか、そんな感じだった記憶。なんだかんだで好感は確信に変わりました。「これは両想いになれるかも」。「でも千駄ヶ谷のまちはご飯屋さん少ないかもなぁ」と早くもランチの心配なんかもちょっとしつつ、オフィスを後にしました。

20代とにかく走ったデザイナーが、30代になり抱いたリアルな悩み

ところで、2015年までの僕はというと、広告制作会社に12年ほど勤務していました。大手広告代理店から仕事を承け、マス広告を沢山作る多忙な日々。27歳からの最後の5年ほどは、実務のトップとして会社を切り盛りしていました。

この経験を経ての実感というのが、ハッテンボール入社の大きな理由にもなっていて…これは一重に「“学びと経験”。この質と量が、自分には圧倒的に足りない」というものでした。

当時の僕は簡単に言えば「井の中の蛙、大海を知らず」状態だったように思えます。前述の実務責任者としての5年間、自分なりに精一杯やったつもりです。が、己の成長に閉塞感を感じてもいました。退職が決まった際には、有り難いことにいくつかの引き合いもいただいたり、また自分でも様々な選択肢を含め検討すべく、数社の面接を受けたりしていました。「何が足りないのか。自分は仕事を通して何をしていきたいのか」そんな事を日々考えながら過ごしていました。ある日の夕暮れ、自宅から自転車で行ける河川敷。その誰も居ない野球場のベンチで夕日を眺めながら、そんな物思いにふけった三十路モラトリアムを僕は忘れません。笑(その時僕が目にしていた風景が、冒頭の写真です/撮影:私)

また、この転職活動期間に青春18きっぷで北陸へ一人旅なんかもしたり。もちろん「己との対話」が旅の主な理由でした。(あの河川敷の野球場に連日入り浸るほどの勇気も無かったので)車窓の脇には藤原新也の「東京漂流」。(何故この本を旅の供に選んだのかはさておき…その内容が北陸の曇天の空と相まって、妙にリアリティを増していた) [写真]その時訪れた石川・輪島の白米千枚田。(←本来はこんなにキレイ)

今思えば、このとき初めて自身にとっての「社会人キャリアの棚卸し」をしていたんだと思います。

謎の会社ハッテンボールは、クリエイティブ&コンサルティング。

そんな経緯でハッテンボールへの入社と相成った訳ですが、決め手になったのは、やはりそこに「学びと経験」を感じたからでした。

広告の人(コピーライターたち)が、生業であるはずの広告に固執せず、目の前のお客様に本当に必要だと考える提案をしている。時には人事・採用だったり、組織開発や社内教育だったり、会社の理念開発だったり、もちろん広告やマーケティングだったり。

そんな風に、課題解決のための手法としてクリエイティブスキルを持ってはいるが、それを使うことが目的になるのではなく、あくまでその企業の実情に応じた事を提言する。僕としては「謎の会社ハッテンボールは“クリエイティブ&コンサルティング”って感じ?」みたいに、仕事するにつれ実感していきました。

ハッテンボールのこうしたスタンスは、僕には軽やかで鮮やかなものに映りました。そしてそれは前職で僕が及ばなかったものでもありました。自社の経営に失敗した経験(厳密には社長ではないので、それに近い意味で)、そして当時の自分に足りなかったもの。これらと向き合うという意味においても、ハッテンボールへの入社は僕としては自然なことでした。

そんなこんなで、早いものでもうすぐ入社5年。ありがたい事に日々フレッシュにお仕事させていただいています。あ、一応言っておくと、ハッテンボールWebサイト、さすがに今はあります。(2018年、やっとできました。満を持して持して持して…)
いや、でもその間、お客様のWebサイトは何十も作らせてもらってはいたんです。はい、言い訳ですが。笑

▶シリーズ化されるかは謎ですが、シリーズ第一弾・小池の入社した理由記事はこちら。

▶はじまりました。「謎の会社(?)」ハッテンボールが行う、ざっくばらんなブランディング雑談会「ハッテンmeet」。

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