コラム
ボツになったキャッチコピーの行き先
こんにちは、最近は家で映画を見ることに飽きてしまった小池です。
また、映画館にふらっといける日々が戻りますように。
突然ですが、今回は「僕が面白いと思ったけどボツったキャッチコピー」を紹介したいと思います。
コピーライターが一つのキャッチコピーを完成させるにあたり、生み出されるコピー候補は数十個、数百個にも及びます。
この記事では、採用となったコピーを紹介しつつ、その過程でボツとなった数々のコピーも紹介したいと思います。
クオリティの高いクリーニング店の魅力を伝えるユニークなキャッチコピー
紹介するのは、ピュアクリーニングさんという静岡にあるクリーニング店のコピーです。
毎年ユニークな新聞広告を出稿しており、担当されている内田さんからお声がけ頂き僕がキャッチコピーの候補を考える運びとなりました。
内田さんからコピーについて指示された要求はふたつ。
「とにかく高品質なクリーニングを提供していることが伝わること」
「誰もが面白いと思えるもの」
上の2点を意識して書いて欲しいとのことでした。
ついに面白いコピーを作れる!当時の僕はかなりテンションが上がっていました。
早速、作ったコピーの数々を紹介していきたいと思います。
ちなみに、コピーだけではなく画像も自分で編集したりしました。
まず一個め、「ムンクの叫び編」です。
本来、ムンクの「叫び」では絵の中央人物が真っ黒な服をきているのですが、真っ白な服を着ているところがポイント。納得の白さあまり「叫んでいる」という設定です。
ボツ理由:白い服に変わっていることに気付きづらいこと
2個め、時事ネタです。
昨年は、元号発表が話題になった年。
本来であれば「令和」と書かれているはずの紙には何もかいておらず、ただ真っ白の紙があるだけ。
つまり、白さこそが新時代の象徴である!そんなメッセージを込めました。
ボツ理由:全年齢が笑えるようなアイデアではない
3つめ。
美しい習字作品が並ぶ中、なんと賞を獲っているのは何も書いていない真っ白の紙。
白さこそ、最高の美しさ!というメッセージを込めました。
ボツ理由:わかりづらい
4つめ。
可愛い犬がどろんこ遊びをしている写真に「ピュアクリーニングならまだ間に合います」というコピー。
どんな汚れもピュアクリーニングにお任せ!というメッセージを込めました。
ボツ理由:パンチが足りない
最後です。
「白」というワードを何かにもじって使えないかなと思って作ったコピー。
完全に白くする。というメッセージをさだまさし風に伝えました。
ボツ理由:わかりづらい
以上が僕のボツコピー集でした。
実際には、あと50個近くは似たようなのを作っています。途中でコピーを作るというより画像を編集したりいじったりする方が楽しくなってきて、半分大喜利みたいになっていました。
一応、採用されたコピーを最後に貼っておきます。
採用されただけあって、しっくりきますね。
今後も、誰もがクスっとなるコピーを書くのが目標です。