コラム
勝手に選書2021(今年読んだ良本10選)〜前篇〜
ハッテンボール 九州ブランチの小園(@宮崎)です。
2021年も早いもので残り僅か。でもそういえば「今年一年を振り返る」ような余裕って、昨今あまり無いのでは? 11月後半から12月にかけてなんて特に。多くの人は「このまま仕事納めまで突っ走る」って感じじゃないでしょうか。
かく言う自分がそうだったりするので、この場を借りて、勝手に今年読んだ本を振り返りたいと思います。いわゆる「ビジネス・実用書」に限って、10冊選んでみることにしました。2回に分けて記事にしますので、お付き合いいただけると幸いです。
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2040年の未来予測(著:成毛眞)
元マイクロソフト日本法人社長でHONZ代表で作家でエンジェル投資家の(他にも色々肩書きあられますが割愛!)の成毛眞さんによる、近未来に高い確率で起こるであろうことが列挙された一冊。「今日には、これから起こることの『萌芽』がある。現在を見つめれば、未来の形をつかむことは誰にでもできる」と本書は言います。VUCAの時代における白地図のような本と言えるかもしれません。色々書くほど自分のおバカさがバレそうなので、この辺にしておきます。汗
2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ(著:ピーター・ディアマンティス、スティーブン・コトラー/訳:土方奈美)
蛍光インクの派手な装丁の本書が本屋で平積みになっているのを見た人も多いのではないでしょうか。分厚く400ページほどもありますが、グイグイ読み進められるかと思います。なぜなら、本書にあるのは“すぐそこにある未来”だから。
「コンバージェンス(融合)」とか「エクスポネンシャル(指数関数的)・テクノロジー」とか耳慣れない言葉も並びますが、ここに記されていることの多くが「センサー」や「3Dプリンティング」、「ブロックチェーン」などの発展と技術どうしの組み合わせにより、今〜数年後に起こることゆえ内容に格段にリアリティさがあります。時折入る「2028年の朝」といった情景描写による未来コラムも効果的。デジタルに支配される違和感とか、色々な価値観ありますが、少なくともここに書かれている「昔アニメで見た“未来”」のほとんどが、もう実現しつつある。それを見届けることは出来そうです。
対話型OJT(著:関根雅泰、林博之)
経験と勘に頼られがちなOJTを、エビデンスにもとづきOJT実務経験も豊富な著者が体系立てて伝える本書。多くの読者は、これまで自己流や先輩の型に沿ってやってきたマネジメントが「自分がやってきたのはこれだった」とか「あの時こうするべきだった!」とか、励まされたり自省したりすることうけあいの一冊。要するに、実用的なChips満載で読むと明日からでも実践したくなります。笑 個人的にはすべてのマネージャークラスの方必読!と思うほどの一冊。
図解 人材マネジメント入門(著:坪谷邦生)
〜人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ〜
こちらも前述の「対話型〜」同様、極めて実用的な一冊。飛行機の往復で一気読みしてしまいました。まず読みやすい。「100のツボ」を、「10のチャプター」に分け、「4つのタイプの企業の例」を交えながら、効果的に「図説」を用いる本書は、読者がつまみ食いしやすいような配慮工夫(困ったときに索引しやすい等)が徹底されています。
チャプター2の『人事評価』や7の『移動・代謝』などは、「何となく知っているつもり」って方、多いのでは? すべての経営者と人事、人材業界に関わる方に非常におすすめです。(ちょっと金額お高めですが、アマゾンプライム会員の方ならおそらくKindleで読めるはずです)
イシューからはじめよ(著:安宅和人)
ベストセラーになった『シン・ニホン』著者でもある安宅和人さんによる、発売10年が経ち今なお売れ続ける「問題設定&解決法」の指南書。イシューとは何か、を一冊をとおして解き明かしてきますが、「『解く』前に『見極める』」とか「仮説ドリブン」とか「アウトプットドリブン」などなど…目次だけでもワクワクするのは私だけではないはず。年に一回は読み返したくなる名著。
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以上、勝手に選書2021前篇お送りいたしました。後篇もこりずにアップ予定です。笑
※トップ画像はコラムとの関係は無いんですが「ここで本読んだら気持ちよいな〜」な的な場所(宮崎・日向市のSTAIRS OF THE SEAのテラス席)です。