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2020年の名盤を振り返る!

先日、ついに弊社ハッテンボールの会社ホームページに、実績ページができました!

https://www.810ball.com/works

これからはハッテンボールmixだけでなく、会社ホームページでも、実績をご確認いただけることになります。今後のmixは、会社ホームページと区別されるべく、単なる実績紹介ではなく、コンセプトの考え方や制作過程、あるいはお客様の声といった制作のバックストーリーや、もっと個人的な各社員の思いの表出の場になっていく予定です。

僕らハッテンボールの人となりや、仕事へのスタンスを知ってほしい。今回は私、北がコピーライティングをする時には欠かせない、音楽についての話がしたいなあと。

音楽は人生を勇気づけ、心を落ち着かせ、そして仕事をはかどらせる潤滑油であり、そのタイトルや歌詞からライティングのヒントを得たり、そのアートワークからデザインを学んだりと、公私両面に渡って僕を支えてくれます。

コロナ禍のリモートワークではますますそうで、オフィスと違って、個々人が思い思いの音楽を空間にたれ流しながら、仕事をすることができました。2020年は、僕の人生で一番、音楽を聞いた年、と言っても言い過ぎではないでしょう。今日は、極めて個人的に、2020年の新譜からお気に入りを振り返ります。

ROMANCE / 宮本浩次

生粋のエレファントカシマシファンとして、フロントマン宮本のソロ活動を素直に喜べない自分もいます。ソロ1stアルバム『宮本、独歩。』が少し期待はずれだっただけに、今作『ROMANCE』も発売前には、「えー、今さらカバーアルバムかよ」とも思いましたが、蓋を開けてみると大名盤。オリコンアルバムチャートでは、自身初の1位に輝きました。

「あなた」や「化粧」「木綿のハンカチーフ」で聴ける、エレカシにはないような繊細で美しい歌声。「異邦人」ではいつもの叫びも楽しまめます。まさかの宇多田ヒカル「First Love」のチョイスでは、エレカシで宮本が弾くようないつものヘタウマエレキの味わいのある枯れた音が聴こえます。

On Sunset / ポール・ウェラー

そのエレカシの「ガストロンジャー」を、かつて来日中に買って帰ったという噂のポール・ウェラー。御歳63歳のベテランもいいところですが、1992年のソロデビュー以降、ほぼ2年に1回のペースでコンスタントにアルバムを出し続ける、現役バリバリのロックミュージシャンです。

この年になっても衰えることのない天才的なメロディーメーカー。現代を意識した実験的な楽曲や、若いゲストボーカルに歌を任せたような楽曲でも、ポール・ウェラー感満載の耳に残るメロディーばかり。文句なしに全英1位を獲得しました。

Rough and Rowdy Ways / ボブ・ディラン

そのポール・ウェラーよりも、もっともっとベテラン、御歳80歳にもなったご存知ノーベル文学賞受賞者、ボブ・ディラン御大です。こちらも全英1位と負けていません。

ポール・ウェラーと対称的に、メロディーなんて関係ないとばかりに、もはや朗読なんじゃないかというくらい、パッと聞きにはただつぶやいているだけ。ゆったりした曲ばかりで、1曲1曲はそれまで印象に残りません。ただこれがBGMとしては完璧。究極までリラックスできるのに眠くならない。不思議です。

Alicia / Alicia Keys

ロックから離れて次はアリシア・キーズ。自分の名前を冠した7枚目のアルバムは、Black Lives Matterやコロナ禍に重ねたメッセージソングを集めているようです。僕は洋楽を歌詞を理解して聞かないので、そのへんは聞いていてもよくわからないのですが。

フィーチャリング曲が多いです。ジャック・ホワイト、ジェイ・Zなどにフィーチャーされる側だった彼女が、フィーチャーする側になるとは。メッセージ性とか本人の社会活動、思想とかともかく、歌がうまくて曲がいいのは間違いないです。

Whoosh! / ディープ・パープル

名ギタリスト、リッチー・ブラックモアのいた70年代が全盛期のディープ・パープル。近作を追っかけているファンなんてあまりいないと思うのですが、僕はブラックモアのギターより、イアン・ギランの歌声が好きなタイプなので、一応追っかけています。イアン・ギランは今も在籍し、かつてほどの高音は無理にしても結構頑張っています。

近年のディープ・パープルでは2013年『Now What?!』が「イケる!」と思ったものの、2017年に発表された前作『Infinite』はボコーダーサウンドなどガッカリもの。その比較で耳が狂っているのかもしれませんが、今作は割とイケました。

Assembly / Joe Strummer

発売されたのは今年に入ってからなのですが、クレジットでは2020年となっているので、これも入れちゃえということで、最後に取り上げるのがジョー・ストラマーの最新ベスト盤です。と言っても、彼は20年ほど前に亡くなっているので、代表曲に新たに未発表ライブ音源などレア曲を追加した、ちょっとセコい企画商品です。

内容としては例えば、世紀の名盤、クラッシュ『London Calling』に収録されていた「しくじるなよ、ルーディ」、そのライブ音源が収録されています。それだけで買う価値あるのが今回の企画盤です。

以上、自己満足のきらいもありますが、2020年個人的名盤を振り返りました。また2021年もやりたいなあ。

PERSON